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iPadで使えるUVCアプリを比較してみた※随時更新

公開日: : 最終更新日:2023/11/09 アプリ , ,

どうも、藤井です。
アプリ作ってそろそろひと月が経過しそうな感じでして、
自分が作ったEasyC@M含めいろんなUVCアプリが出てきたので、現在配信されているアプリから6選比較してみました。
一覧
基本的にやること変わらないアプリになるのですが、それぞれ違う特徴があって面白かったので、ぜひ最後までみてください。

なおイメージ画面にはちいかわを写していますが、ぼけぼけなのは許して。。。

アプリをインストールする前に

アプリの紹介をする前に、一言だけ注意点というかアプリの使用条件について記載します。
まず、UVCアプリはiPadOS17を搭載していて、かつUSB-C端子を持つiPadでしか動作しません(2023/10現在)
Lightning端子の持つ端末でも何度か動作テストしているのですが、いまだに動いたことはありませんのでご注意ください。
そして、アプリを利用するためには、別でUVC規格に対応したWebカメラやHDMIキャプチャーボードが必要になります。
よくある事例として、
・USBハブにHDMIついてるからそこに差したけど使えない
・ニンテンドースイッチとUSB-Cで直接繋いだけど動かない
です。
いま市場に出ているUSBハブでHDMI入力がついているものは「j5create JVA01」ぐらいで、ほとんどのUSBハブは「出力端子」です。
まずUSBハブについてるHDMI端子では動作しないので、キャプチャーボードを利用してください。
同様にUSB-CケーブルでUVC規格に対応した商品は現在存在しません。Alt-DPに対応したケーブルもUSBハブ同様「出力端子」です。
利用される際には、使用する機材が対応しているのかよくご確認していただけますと幸いです。

1.EasyC@M

では、最初に私が作ったアプリ「EasyC@M」を紹介します。
AppStoreからダウンロード
このアプリは他アプリと併用して使うことに注視していて、同時にハードウェアエンコードのキャプチャーボードにも対応しているのが特徴です。
※ハードウェアエンコードのキャプチャーボードとは、PCに接続せずに単体で録画や配信ができてしまうタイプの商品
価格.comでの商品一覧

EasyC@M

リリースから更新頻度が他に比べると多く、現状ではスマホとかの縦画面表示や2画面分割などUVCアプリの中では多機能な部類になります。
一方、目玉のPiPはM1以降のiPadでしか動作しないため、A12XなどのiPadでは分割表示と録画ができるぐらいとなります。
それほど複雑な設定は必要とせず、画面を映したい人にはおすすめなアプリとなります。

追記:タイムシフト録画やビデオフォーマットの手動選択を追加しました。

2.CapturePlayer

お次は「CapturePlayer」になります。
AppStoreからダウンロード
こちらも非常にシンプルなUIでつなげば映るアプリとなります。
録画機能や多機能な部分はないのですが、このアプリにしかない特徴として表示位置変更というのがあります。
この機能、一見すると用途が掴みにくいものになると思いますが、StageManagerで使用した際に真価を発揮します。
iPadOS16から追加されたStageManagerは小窓化できてアプリの同時起動とか利便性は良いのですが、一方でアプリのサイズは割と固定されてしまっています。
そのため、アプリを2−3つ画面に表示しようものなら、ほぼ間違いなくアプリ同士が重なってしまい後ろのアプリが隠れてしまいます。
そんな時に本アプリの表示位置変更をするとアプリは被っているけど、映像は見切れないみたいな使い方ができます。
CapturePlayer
地味なようで、あると便利な機能なのでおすすめです。

3.Camo Studio

お次はいろんな場所で宣伝されている「Camo Studio」です。
AppStoreからダウンロード
こちらは上記の2つとはうって変わってゴリゴリの配信向けアプリです。
CamoStudio
カメラの2画面表示、コメント閲覧、画面のちょっとした加工などこのアプリで配信までの操作が完結します。
一方で全画面を前提としているので、他のアプリと併用して使うのには不向きです。
また、マイクもiPadOSの仕様で内蔵マイクか最後に接続した外部マイクのいずれかしか使えないので、
実際にゲーム配信までやりたいと考えた場合は、別途オーディオインターフェースなどでミックスさせる環境が必要になります。
とはいえ、これで無料なんですから、正直つよつよです。

4.Genki Studio

次は「Genki Studio」です。
AppStoreからダウンロード
こちらはキャプチャーボード自体を開発、販売しているので一部の人には有名なやつです。
このアプリは、録画はもちろん画面にメモを書き残せたりします。
動いている画面にメモを残すのは大変ですが、PC画面などを映している場合にはかなり有効だと思います。
GenkiStudio
そして、このアプリにしかない特徴としてAirPlayに対応している点です。
音声は出ないのですが、この機能を使うことで擬似的にHDMIエクステンダーになります。
HDMIエクステンダーを軽く説明すると、HDMIの映像を無線で転送できる代物で、安くても2万前後はしちゃう高額商品です。
AirPlayに対応しているテレビであったり、AppleTVが必要にはなるのですが、ミラーリングとは異なり全画面で表示できるのは圧巻です。

2023/11)動画ファイルを指定されたフォルダに保存できるようになりました。

5.PadDisplay

続いて「PadDisplay」です。
AppStoreからダウンロード
こちらはiPadOS17が正式リリースされる前からテストフライトでユーザーを募っていたので知っていた人も多いのではないでしょうか?
私のアプリと同様PiPできるのが特徴で、他アプリと併用できるのが強みです。
ただ、PiPはM1以降でしか使えないので、非対応端末は非表示にした方が良かったのではと思ったり。。。
このアプリにしかない特徴として、iPadの内蔵カメラをPiPできるところです。
PadDisplay
実はこのアプリにしかついていない機能で、UVC機器を繋がなくても使えます。
この機能を利用することで配信アプリとの親和性がめちゃくちゃ高くなります。
iPadのゲームをアプリを起動しながら内蔵カメラをPiPにすることで、顔出し配信の環境が作れちゃいます。
しかも、UVC機器を繋いでいないので、ゲームの音声と内蔵マイクが混ざった状態で配信、録画できます。
M1iPad限定にはなってしまうのですが、ある意味CamoStudioを上回る真の配信アプリとも言えるかもしれません。

6.CamX

最後に「CamX」です。
AppStoreからダウンロード
こちらも比較的シンプルなUVCなのですが、一番カメラアプリと呼んでもいいかもしれません。
このアプリは、表示している映像の色合いなどを変更ができます。
CamX
CamoStudioでもできるのですが、あちらはプリセットなのでこちらの方がより柔軟です。
また、接続したUVC機器のビデオフォーマットを細かく設定できるので、玄人の方なら機器の最適な設定を用意できます。(逆にミスるとめちゃくちゃ反応悪くなります。。)
難点を挙げるとすると、映像の色合いを変更してもアプリ内でスクショや録画した際に適用されていないんですよね。。。

2023/11)UI周りが更新されてグリッド表示ができるようになりました。代わりに全画面アプリへ変更となり他アプリとの併用は難しくなりました。

まとめ

以上、UVCアプリ6つを紹介しました。実は他にもUVCアプリだと思われるものがちらほら見つかっているのですが、月額課金だったりちょっとお高めだったりとかで試せていないものもあります。。。
紹介したアプリを表にするとこんな感じです。

EasyC@MCapturePlayerCamoStudioGenkiStudioPadDisplayCamX
対応UVC機種⚪︎⚪︎
録画機能⚪︎×⚪︎×⚪︎
多機能⚪︎⚪︎⚪︎
複数のカメラ入力⚪︎×⚪︎×××
他アプリとの同時利用×⚪︎×
手軽さ⚪︎⚪︎⚪︎⚪︎
日本語化対応⚪︎⚪︎××⚪︎⚪︎
販売スタイル有料有料無料無料無料無料
備考自分が欲しいので作りましたStageManagerの救世主新機能詰め込みましたAirPlay強すぎる真の顔出し配信アプリなんでも自分で設定したい

贔屓的な表だとかいうツッコミはなしで、、、
自分が作ったアプリ「EasyC@M」を宣伝したいところではありますが、
ある程度知識を持ってる方ならGenkiStudio、CamXがおすすめです。
Camo Studioは非常に高機能ではありますが、一般のユーザーでは使わない機能が多すぎるのかなといった印象です。
でも、無料ってやっぱり強みだと思う。。。
逆に他のアプリで動かないキャプチャーボードとかは自分のをおすすめします。
あとM1iPad限定にはなっちゃいますが、Youtubeとか動画みながらとか調べ物しながら使うという用途にも自分のアプリはおすすめです(ダイレクトマーケティング)

リリースしてまだ日が浅いですが、すでにリリースされているアプリだけでもすべて特色がちがうのは、正直面白いと思いました。
これからも色んなアプリが出ると思いますし、自分も改修を加えていく予定ですので、どうぞよろしくお願いします。

おまけ)
なんで、こんな記事書いたのかって?
実はレビュー依頼8件ちょい送って全スルーだったの(涙
あとは、自分のアプリ名で検索しても何も引っかからない謎のアプリ状態とかもあったので宣伝も兼ねて。。。
プロモーション下手すぎてちょっと勉強不足を痛感します。。

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